大地震が起きた瞬間、あなたは愛犬を抱えて走れますか? そして、その後の数日間、電気も水も止まった世界で愛犬を生かす自信はありますか?
「なんとかなる」は通用しません。 過去の災害では、ペット物資が届くまでに人間用の物資より1週間以上遅れたというケースがほとんどだからです。
今回は、愛犬を守るための備えと選択肢のお話です。
1. 今日、バッグに入れておくべき一次持ち出し品
避難袋は用意していても、中身が人間用の物資だけでは、愛犬を守れません。
避難袋には、是非わんちゃんグッズも入れておいてください。
- ① わんちゃんのアナログ写真
- はぐれてしまったときに活用できます。
- スマホが充電切れになったら、愛犬の特徴を伝えられません。飼い主と一緒に写っている写真(プリントしたもの)があれば所有者の証明になり、引き渡しのトラブルを防げます。
- ② 予備のリードと首輪
- パニックになった犬の力は凄まじく、リードを噛み切ったり、首輪が抜けたりします。伸びない普通のリードを予備で1本入れておきましょう。
- ③ 常備薬・療法食(最低3日分)
- 災害時、最も入手困難なのが薬です。獣医師もカルテがないと処方できません。持病がある子は、これが命綱になります。
- ④ うんち袋とペットシーツ
- 衛生環境の悪化は、避難所でのトラブルの元凶です。多めに持っておきましょう。
2. 家に置いておく備蓄品の目安
ライフラインが止まった状態で、支援物資が届くまでの間を凌ぐための備蓄が必要です。 環境省の最新ガイドラインでは、最低5日分、できれば7日分以上が推奨されています。
わんちゃん用の物資は届くまでに時間がかかることも多いため、基準よりも多めに用意しておくと安心です。
- フードと水
- 環境が変わると食欲が落ちるため、いつもの食べ慣れたフードが必要です。
- 備蓄というよりは、ローリングストック(多めに保管しながら使用していく)を実践すると、いつでも新鮮な食糧を確保できます。
- クレート(ハードキャリー)
- これが無いと避難所には入れません。普段使いのベッドではなく、プラスチック製の頑丈なクレートが必須です。
- ガムテープと油性ペン
- ケージの補修や、犬について張り紙をするのに役立ちます。
3. 避難所のリアル
同行避難という言葉が推奨されていますが、これは一緒に避難所まで逃げてください(置き去りにしないで)という意味であり、避難所で隣で寝起きできるという意味ではありません。
【避難所ルールの実情】
- 居住スペースは別々 原則として人は体育館、ペットは屋外のテントや渡り廊下、専用の別室など、生活スペースは分けられます。
- ケージ生活が基本 リードで繋いでおくのはNGな場合が多く、自分のケージに入りっぱなしが条件となることがほとんどです。
- 吠える子は居づらい アレルギーの方や動物が苦手な方も共同生活を送っています。鳴き止まない場合、車への移動や、離れた場所への移動を余儀なくされるケースがあります。
つまり、日頃からクレートの中で大人しく待機する練習(クレートトレーニング)をしていないと、避難所生活は愛犬にとって地獄のようなストレスになってしまうのです。
4. 避難所に行かないという選択肢
「うちの子は怖がりで、避難所のケージ生活は無理」
そう考える飼い主さんは少なくありません。
その場合には、無理に避難所へ行かず、別の場所で避難生活を送る分散避難を検討してみてください。
① 在宅避難(家が無事な場合)
自宅の耐震性が高く、津波や土砂崩れのリスクがない場合は、自宅に留まるのが、ペットにとって最もストレスが少ない方法です。
- 条件 電気・ガス・水道が止まっても1週間暮らせるだけの完璧な備蓄があること。
② 車中泊避難
車を個室避難所として使う方法です。周りに気を使わず、愛犬と一緒にいられます。
- 注意点
- エコノミークラス症候群 飼い主さんの血栓予防のため、定期的な運動が必須です。
- 温度管理 夏場はもちろん、冬場の冷え込みも命に関わります。雪が積もって排ガスが車内に充満し、中毒になることも。エンジンをかけ続けなくても過ごせる寝具や断熱グッズの準備が必要です。
③ 親戚・知人宅やペットホテル
被災していない地域の親戚や、預かり可能な施設に「一時的に預ける」という協定を結んでおくことも有効です。
災害の備えは大切
日本に暮らしている限り、地震などの災害には注意しておかなければいけません。
災害時には人間社会の復興が最優先となり、ペットのことは後回しになりがちです。
愛犬の安全を守れるのは飼い主さんだけ、という意識で、日ごろから備えていてください。
なお、WANウォッシュでは、爪切りや肛門腺しぼりのやり方をシャンプーの際にレクチャーできます。
一度覚えておくと、災害時にも自分で対応できるようになるので安心です。
ぜひご相談ください。



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