朝起きてリビングに降りると、フローリングに白や茶色の毛が散らばっている。換毛期のあるあるですよね。
いくらやっても終わらない掃除は、精神的にも大変です。
今回はそんな飼い主さんに向けて、換毛期の抜け毛対策を仕組みから理解し、無理なく乗り越えるという視点でまとめました。
1・なぜこんなに抜けるのか
換毛期は犬の衣替えです。
換毛期のある犬種は春と秋の年2回、アンダーコートをごっそり入れ替えることで体温調節を行っています。
春は保温性の高い冬毛が抜けて通気性のある夏毛へ。
秋はその夏毛が抜けてふわふわの冬毛へ。
これは、犬が健康的に生きていくために必要な生理現象です。
ダブルコートの代表的な犬種には、柴犬、ゴールデンレトリーバー、コーギー、ポメラニアン、チワワ(一部)、ラブラドールレトリーバーなどがいます。
「こんなに抜けて大丈夫?」と心配になるほどの量が抜けることがありますが、多くの場合は正常です。
2・「正常だから良し」では終わらない
正常な現象だ、ということはわかっていても、毎日の掃除は苦しいものです。
この疲弊感の正体を整理すると、多くの飼い主さんが抱えているのは次のような悩みです。
①終わりが見えない疲労感
換毛期は6〜7週間続くとされています。
毎日ブラッシングして、掃除して、また翌朝には毛が落ちている——この繰り返しに消耗していきます。
②愛犬への罪悪感
「ブラッシングを嫌がるのに無理やりしていいのか」
「毎日できていない日もある。ちゃんとケアできていない」
という自己嫌悪を感じやすいのもこの時期です。
③生活の質の低下
来客を呼びにくくなる、外出先で服に毛がついて恥ずかしい思いをする、アレルギーが心配……犬との生活を心から楽しめなくなる瞬間が増えてしまう。
これらはどれも、「もっとうまくやらなければ」という真面目さから来るものです。
でも完璧に乗り越えようとするから苦しくなってしまいますよね。
換毛期は管理するのではなく、上手に付き合うものです。
3・飼い主を楽にする、換毛期の3つの考え方
3-1. ブラッシングで抜け毛を減らす
多くの飼い主さんが、抜けた毛を拾うことに必死になっています。
でも本当に効果があるのは、抜ける前に毛を取り除いておくこと。つまりブラッシングです。
換毛期のブラッシングは、単なるグルーミングではありません。
アンダーコートを積極的に取り除くことで、家中に毛が飛び散る量そのものを減らせます。
コツは以下の3点です。
①使うブラシを変える
スリッカーブラシだけでなく、アンダーコート専用のファーミネーターやアンダーコートレーキを使うと、1回のブラッシングで取れる毛の量が格段に違います。
②屋外か浴室でブラッシングする
室内でブラッシングすると毛が家中に舞います。
玄関先や庭、あるいは浴室(後でシャワーで流せる)で行うだけで掃除の手間が大幅に減ります。
③1回10分、毎日でなくてもいい
毎日できなくても、2〜3日に1回でも丁寧にやる方が結果的に効果的です。「できなかった」と自分を責めず、続けていきましょう!
3-2. 散らさない工夫
ブラッシングだけでは追いつかない日もあります。
そんなときは、毛を散らさない仕組みを作ることが有効です。
①換毛期だけ服を着せる
洋服を着せると、抜けた毛が服の中にとどまり、部屋への拡散を大幅に減らせます。
洋服についた毛はコロコロで取るだけでOK。
犬にとっても不快でなければ、非常に効果的な方法です。
②犬が過ごす場所を絞る
換毛期だけ、犬が使えるエリアをリビングに限定するなど、毛が広がる場所を減らすことを考えてみてください。
3-3. 掃除を効率化する
換毛期の掃除で意外と効果的なのが、掃除機より先にフローリングワイパーのドライシートで毛を集めることです。
掃除機を先にかけると、毛を吸い込む前に毛が舞い上がってしまい、逆に広がってしまうことがあります。まずドライシートで毛をまとめてから掃除機をかけると、効率よくきれいになります。
ソファや布製品には、ゴム手袋を濡らして撫でる方法が手軽で効果的です。毛がゴムに絡まって簡単に集まります。
4・「これは換毛期?それとも病気?」を見分けるポイント
正常な換毛期の抜け毛と、病気が原因の抜け毛を見分けることは、愛犬の健康管理においてとても重要です。
以下のサインが見られる場合は、換毛期ではなく受診を検討してください。
- 円形に毛が抜けている(換毛期ではこういう形にはならない)
- 皮膚に赤み、かゆみ、フケ、かさぶたがある
- 元気がない、食欲が落ちた、体重が減ったなどの全身症状を伴う
- 換毛期の時期でもないのにごっそり抜ける
こういったケースでは、皮膚炎・寄生虫・ホルモン疾患・内臓疾患などが原因の可能性があります。
換毛期だからと自己判断せず、早めに動物病院に相談することが大切です。
5・換毛期を愛犬との時間に変えるという発想
ブラッシングは、抜け毛対策であると同時に、愛犬と過ごす大切なコミュニケーションの時間でもあります。
毎日10分、愛犬を触りながら体の状態を確認することで、皮膚の異変や体の変化に気づける機会でもあります。
換毛期の抜け毛対策で最も大切なのは、頑張って取り除くより、出る量を減らして広がりを防ぐという発想です。
年に2回、6〜7週間。それが換毛期の長さです。
完璧にやり切ろうとせず、少しずつ仕組みを整えながら、愛犬と一緒に乗り越えていきましょう。
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